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ご利用事例

CASE-H01

ネットワーク型RTKを利用した砂杭打設船での導入例

あおみ建設株式会社さま

■ 所在地:
東京都港区(本社)
■ URL:
http://www.aomi.co.jp/

砂杭打設船とは

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図1 砂杭打設船

砂杭打設船とは、港湾プラント建設などの際に、海底に基礎固め用の杭(砂杭)を打つもので、軟弱地盤の改良を行うものである。
この砂杭打設船において、砂杭を打つ位置決め作業の支援をネットワーク型RTKを用いたシステムにより行う。
今回導入いただいた砂杭打設船では、サンドコンパクションパイル(SCP)工法が用いられている。このSCP工法は、軟弱地盤を改良する締め固め工法の一種で、砂杭を地中に造成し、振動や衝撃などの方法を用いて土の密度を大きくし、強固な地盤に改良することができる。締め固め工法は、地盤改良工法の中でも実績が多く、信頼性が高い工法と言われている。
砂杭打設船の写真を図1に示す。

作業手順

写真の砂杭打設船には3本のリーダーがあり、同時に3箇所の砂杭打設が可能となっている。
あおみ建設(株)様のホームページを見ると、SCP工法を更に進化させた「海上SCP工法:KS-REACT工法」と「海上SCP工法:KS-HARD工法」とが紹介されている。
それぞれの詳細は異なるが、おおまかなSCP工法の作業手順は次のようになる。

  1. ケーシング(管)を地中に貫入させる。
  2. ケーシングにより砂を充填させる。
  3. エアーによる圧気や、水圧により砂を締め固めながらケーシングを引き抜き強固な砂杭を造成する。
  4. 圧力などにより、締め固め砂杭が拡径され、拡径締め固め砂杭となる。

図2に作業手順のイメージを示す。

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図2 作業手順

システムの構成

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図3 システム構成

今回の砂杭打設船における機器構成を図3に示す。ニコン・トリンブル社の二周波受信機であるMS750を2式用い、それぞれにネットワーク型RTK補正装置であるノートPCを接続し、高精度な測位結果をあおみ建設(株)様のシステムに渡している。
なお、データセンターからの補正情報は、携帯電話を通じて1台のノートPCのみへ配信され、そこからもう1台のノートPCへ転送されるようになっており、配信の際に必要となる通信料金を削減するようにしている。

今回のシステムでGNSSを2式用いているのは、1式だけだと船の方向が分からなくなるため、2式で水平方向の向きを判別している。

図4に納入品を設置した状況を示す。また、図5に、納入システムからの測位結果に基づき、打設する位置決めを支援する操船支援画面の例を示す。

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図4 納入品設置

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図5 操船支援画面の例

導入効果

今回導入いただいたシステムにより、あおみ建設(株)様システム中の操船支援画面において、GNSSアンテナの位置がネットワーク型RTKにより数cmの精度で測位され、砂杭の打設位置を高精度に指し示すことが可能となっている。
従来はRTK方式を採用されており、現場毎にRTK固定局を設置する手間とコストがかかっていたが、ネットワーク型RTKを用いた本システムにより、今後はそのような手間やコストが不要となる。

※PAS方式による配信サービスは2018年10月31日で終了致しました。

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