後処理データ配信

ネットワーク通信は利用せず単独で衛星測位を行い、観測したデータと後処理データ配信によって必要とする基準局データを取得し、後処理解析ソフトウェアで解析することで、高精度な位置情報を取得することができます。PPK方式(Post Processing Kinematic)とも言います。

基準局については、物理的な機器の設置は不要で、指定された座標で仮想的に生成する方法と、あるいは電子基準点を指定することで取得できる方法があります。

後処理データは、当社WEBサイトにおいて観測した日時と座標の入力、あるいは電子基準点を指定し、ダウンロードすることで、入手することができます。

「仮想点データ」「電子基準点データ」いずれも利用することが可能です。

特長
  • 現地でネットワーク接続をせず、高精度な測位が可能
  • 基準局施設の設置が不要
用途
  • ドローン測量
  • 通信エリア外地域での観測
  • 航空写真測量、航空レーザー測量など
後処理データ配信の仕組みの図

仮想点データ

仮想点データは、お客様が任意座標と観測した時間帯を指定し、指定した位置と時間帯に仮想的に基準局設置した時の、後処理データです。

仮想点はリアルタイムデータ配信と同様に、全国の電子基準点からのデータを基に作成し、地殻変動補正を行っているため、精度の高い後処理データを入手することができます。

特長

  • サービスエリア内どこにでも生成可能
  • 固定局が設置困難、あるいは最寄りに電子基準点が存在しない場所でも利用可能
  • 当社特許技術である地殻変動補正をしているため、より高精度な測位が可能
仮想点データの仕組みの図

仕様

  • 具体的な使用方法はこちらを参照ください
対応GNSS GPS、GLONASS
ダウンロードデータ Rinexフォーマット
  • Ver2.11(GPS、GLONASS)
観測信号
コード疑似距離及び搬送波位相
データ間隔
1/2/5/10/15/20/30/60秒から選択
データ取得可能期間
観測後最長90分後より取得可能
過去6ヵ月間まで選択可能
必要ソフトウェア Rinexフォーマットデータ対応後処理解析ソフトウェア

電子基準点データ

 電子基準点データは、お客様がご利用になる電子基準点と観測した時間帯を指定し、電子基準点の観測データを基に作成された後処理データです。

特長

  • 電子基準点が最寄りにある場合、基準局として利用可能
  • 最も短いデータ間隔として1秒データを取得可能
電子基準点データの仕組みの図

仕様

  • 具体的な使用方法はこちらを参照ください
対応GNSS GPS、GLONASS、Gallileo、QZSS
ダウンロードデータ Rinexフォーマット
  • Ver3.02(GPS、GLONASS、Gallileo、QZSS)
  • Ver2.11(GPS、GLONASS)
観測信号
コード疑似距離及び搬送波位相
データ間隔
1/2/5/10/15/20/30/60秒から選択
データ取得可能期間
観測後最長90分後より取得可能
過去6ヵ月間まで選択可能
必要ソフトウェア Rinexフォーマットデータ対応後処理解析ソフトウェア

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