ネットワーク型RTK-GNSSを利用した小型固定翼UAVでの写真測量
ジオサーフ株式会社 様
- 所在地
- 東京都港区
概要
近年、無人航空機UAV(Unmanned Aerial Vehicle)の普及に伴い、写真測量用途でも土木工事、森林調査を中心にニーズが増えています。また、精密農業でも規模の大きい圃場でマルチスペクトラムを搭載したUAVでの計測で植生管理する事例も出てきています。 UAVでの写真測量用途では、下記の課題があります。
- 回転翼UAVでは航続時間が短い為、計測範囲が限られる
- フライトおよびカメラ位置の精度が単独測位値の為、撮影範囲にGCP(Grand Control Point)を均一に配置および測量する必要がある。
上記の課題を解決するシステムとしてジオサーフは、スイスsenseFly社 eBee RTKを提案しています。
eBee RTKは、重量約0.73kg、翼幅96cm、標準カメラ(RGB)としてSony WX(画素数18.2MP)がパッケージされています。 2周波GPS&GLONASSを搭載してRTK(もしくはネットワーク型RTK-GNSS)の補正情報を受信してRTK精度でのフライトによりGCPの設置が困難な場所でも高精度なデータ取得が可能です。時速40~90kmでフライトし、航続時間は最大40分です。 また、ジオサーフではeBee RTKの精度試験結果を下記のURLで公開しています。
https://www.geosurf.net/wp/wp-content/uploads/2018/09/ebeeRTK_perfomance.pdf
作業概要
先日、このネットワーク型RTK-GNSSを使用したUAV写真測量システムを山梨県森林総合研究所にて 専門研修としてデモフライト実施しました。
- 場所:山梨県森林総合研究所 敷地内
- 撮影範囲:180m x 600m (約10ha)
- フライト時間:約10分
- 撮影枚数:86枚
結果/導入メリット
Pix4Dmapper Proで画像解析し、オルソ画像、DSM出力しました。(画像処理時間:約4時間) eBee~Pix4Dmapper Proへのデータのやり取りは、非常にスムーズにおこなえるように操作性が向上しています。 また、Pix4Dmapper Proでは、数回のクリックで画像処理をおこない、高精度な画像データを取得することができます。
UAVでの写真測量をおこなう上で、安全な飛行および均一した品質の高い画像取得をおこなう為には、 eBee RTKのようなシステム化された製品のニーズが増えると見込まれる。
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