土工におけるネットワーク型RTK活用事例

湯澤工業株式会社  様

所在地
山梨県南アルプス市
URL
http://yzw.co.jp/

概要

当社は山梨県南アルプス市で建設業に加え、産業廃棄物の中間処理業及び木質バイオマス事業を行っており、従業員数60名の中小企業です。土木工事においては技術職員15名、技能労働者25名程度で特殊工事を除き極力自社で一貫した施工が出来るような会社を目指しています。2016年頃より魅力ある建設業を目指して、ICT機器・建機を購入し3次元データ化の展開を開始し、以降ICT施工への取り組みを積極的に進めています。

MCバックホウ(自社機)

作業概要

今回、当社で行っているICT施工の一つである、MCバックホウを用いた施工の流れを説明します。

  • 作業開始前、現場内の工事基準点にバケットの刃先を当て精度検証を行います。基準点座標との較差が規格値以内(±50mm)であることを確認し作業に入ります。
  • 精度確認後、掘削面に正対し設計面とバケット角度を調整しながら掘削を始めます。

マシンコントロールの場合、設計面でバケットが制御されるため余堀りが防げます。

(設計面とバケット刃先の精度が重要となる為、作業前の精度確認は確実に行います。)

  • 精度確認は、午前・午後の作業開始前に実施して施工精度を管理しました。
  • 施工完了後、オペレーターが重機を降りることもなく刃先を設計面にあてて

精度確認が出来たことも効率化に繋がりました。

精度確認
精度確認

結果/導入メリット

GNSSと3D-MCを活用することで、設計データ通りに高精度かつ効率的に施工を行うことができました。また、掘削補助員を必要とせず、丁張りなどの敷設を減らし、熟練者のオペレーターでなくても、モニターを確認しながら操作できることにより高品質かつ安全に施工ができるようになりました。

また、設計データ位置と現場位置の較差が重要になるため、国家座標に対応し安定しているジェノバの配信がICT施工においてとても有用です。 国が推し進めるi-Constructionの取り組みでは、土工現場の生産性を上げることが命題の一つになっています。当社でも今後さらに社内からICT化を進め、土木現場全体の生産性向に加え、土木業界が魅力ある業界になるように進めていきたいと思います。

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