ARシステムにおけるネットワーク型RTK活用

概要

　当社は電気工事を祖業とし、お客さまから評価・信頼され、社会に貢献できる技術者集団をめざし、おかげさまで70年以上の実績を積むことができました。現在では電力設備・電力インフラ工事から機械設備、再生可能エネルギー、計測器、保険まで事業を行っております。電力工事部送電Ｇは送電線技術測量および施工調査も請け負っており、最新の技術を活用することで迅速かつ正確な測量成果を提供しております。現場要員削減や用地交渉の簡略化、現場の見える化を目指し2022年４月にLeica社製「 FLX100」（GNSSアンテナ＋受信機）を導入しました。これを活用し高測位精度のARシステムが実現し、さらにはGISソフトと連動することでリアルタイムで現場の見える化をすることができました。

結果／導入メリット

図面作成時に必要な測量観測を簡略化し、GISソフトとの連動で観測位置を確認しながら行えました。図面情報として工事に関するレイヤーの土地境界線などを、ジェノバの配信情報を使用することで国家座標に準拠し高精度な位置を、現地でARシステム上に表現することができました。

ARシステムのメリットとして2次元図面では想像の中での現地説明が、リアルな表現によって現場作業員・管理者・地権者との打ち合わせ説明の時間短縮となります。また、安定した補正データを取得しながらの観測である為、正しいデータをインポートすることで測量未経験者でも現地表現することが可能でした。