草地造成改良作業のスマート化にネットワーク型RTKの活用

公益財団法人 北海道農業公社 様

所在地
札幌市中央区北5条西6丁目1番地23
URL
https://www.adhokkaido.or.jp/index.html

概要

 当公社では、豊かな北海道農業・農村づくりを目指して、様々な事業に取り組んでいます。
その取り組みの1つとして農用地開発整備事業を行っており、地域のパートナーとして北海道各地で作業を行っております。

 草地造成改良作業として、耕起(地中にある土を掘り起こし、地表の古い牧草を地中にすきこみます)、土壌改良材散布、砕土(堀り起こした土を細かく砕いて、表面を平らにします)、施肥播種鎮圧(肥料と種を同時にまきながらローラーで踏みつけます)を行っておりますが、昨今の人手不足の問題を背景にスマート化をすすめております。

作業概要

 いずれの作業もトラクターをはじめとした農機で行うのですが、農地に対してまんべんなく作業を実施するために(作業ムラがないように)、農機の操縦に熟練度が求められます。

 例えば肥料を散布する場合は、農地作業の際に肥料散布幅が程よくラップしなければならず、そのために下図のような農機操作が必要となります。

 そこで農機にGNSSアンテナと受信機を搭載し、高精度な位置情報を取得し、位置データを基に農機を自動操舵させることで、スマート化を実現させました。

結果/導入メリット

 スマート化した農機の作業は、熟練ドライバーが実施した作業成果と遜色なく、業務の人手不足の問題解消に寄与することがわかりました。

 農業でRTKをつかった作業は他でも実績はありますが、ジェノバのネットワーク型RTK(VRS)は、RTKに必要な基準局が仮想のため、基準局の機器設置やメンテナンスの必要がないことと、全道どこでも同じ品質(作業する場所による基準局の状態に依存しない)で作業できることがメリットと言えます。
課題としては、ネットワーク回線がつながらない場所では利用できない点が挙げられます。

 今後ともスマート化を推進することで農業における課題を克服し、豊かな北海道農業・農村づくりに貢献してまいります。

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