登記業務に伴う単点観測・現況測量に活用
オフィス岸本様(土地家屋調査士 岸本八太郎)
- 所在地
- 兵庫県洲本市物部3-10-8
概要
私どもの管轄は兵庫県の淡路島に位置しており、最近ではパソナグループが進出して島の西海岸がテーマパークやリゾート地として発展しています。
当事務所は、登記業務を40年間にわたり行ってまいりました。
2006年にライカ社のGPS測量機器を導入し、土地や建物に関する調査、測量における業務にGPSを使用した測量を実施、従前のトータルステーションを使用した測量に比べ作業量が減り、かつ世界測地系の観測結果を直接得られることから、業務の効率向上などを実現させてまいりました。
今回は単点観測法に基づいて行う登記多角点マニュアルが整備されたことから、導入したライカ社の機器にジェノバ社のネットワーク型RTKを使用して単点観測することで、さらに業務効率を向上させました。
作業概要
登記業務における測量は、これまで遠くの基準点(三角点など)からの観測開始し、対象の土地・家屋まで観測しながら移動する必要があり、測量業務は非常に困難な作業でしたが、ネットワーク型RTKの単点観測法により観測した点から直ちに世界測地系座標を取得することが可能となり、上記のような移動を行わなくても測量をすることができるようになりました。
かつては、地積測量図や筆界特定においては単点観測法が基本的には三角点などに基づく測量成果でないという見解が存在していましたが、令和4年5月の日本土地家屋調査士会連合会と民事局との協議によりこの問題が解決されました。
単点観測法に基づいて行う登記多角点マニュアルにより基本的には三角点などに基づく測量成果により作成されたものして取り扱うとされたことから、当事務所でも積極的に地積測量図などに活用できるようになりました。
結果/導入メリット
前述にもありましたが、従来は遠くの基準点からのTS(Total Station)による基準点測量や、GPSによる基準点測量が時間のかかる大変な作業でした。
しかし、現在では整合点検で5キロ以内の基準点を利用して新たな点を測定し、即時にその成果を利用することができます。
ジェノバの配信データとライカを組み合わせて単点観測や現況測量に活用しています。
この手法により、効率的かつ迅速に測量作業を行うことが可能となりました。
当事務所は地域社会において信頼され、効果的かつ革新的なサービスを提供しています。
今後も技術の進化に追従し、地域の発展に貢献してまいります。
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