海洋調査(マルチビーム測深)におけるネットワーク型RTKの活用
日本ジタン株式会社 様
- 所在地
- 福岡県北九州市小倉北区京町4丁目1番24号 NZビル
- URL
- https://www.zitan.co.jp/
概要
当社は港湾工事の障害となる残存機雷、爆弾等の危険物を発見する磁気探査を主業務として1973年に設立し、磁気探査で培ったノウハウに加え新技術や機器を先駆けて導入し、海上・陸上の測量をはじめ様々な海洋調査や、陸上での物理探査・地質調査まで行っております。
昨今では、国土交通省のi-Constructionなどの業務効率化・デジタル化のニーズに対応し、海底面を3次元観測しています。
3次元観測することで、竣工前の海底3次元モデルを使用して設計を行うことができ、これにより断面図の自動作成から土量の自動計算、現場の進捗確認等を行うことができます。
また維持管理においても、視覚的に施設の確認を行うことができます。
なお、当社ではドローン観測も併せて行う事で、地上と水中を合わせた3次元モデルを生成することも可能です。
作業概要
海底調査を行うにあたり、以前はシングルビーム測深を使用し線的に観測しておりましたが、成果を手作業で作成するため多くの労力が必要でした。
現在はマルチビーム測深機を使用し、面的に観測し、システム解析により比較的短時間で成果作成が可能となりました。
マルチビーム測深機は様々な船舶に取り付け可能であり、水中部はソナー、水上部に2つのGNSSアンテナを使用して観測します。水中部のソナーから発信されるビーム数は最大1024本で、調査目的に応じた精度の観測を提案できます。
水上部のGNSS観測については、ネットワーク型RTKを使用した観測を行っています。
結果/導入メリット
水上部のGNSS観測にあたり、ネットワーク型RTKを使用していますが、利用にあたりネットワーク通信を確保する必要があります。
ジェノバ社では専用通信機器が、同機器をGNSS受信機に接続するだけで利用することができるので、非常に助かっています。
ネットワーク型RTKなので、港湾の地上部にGNSS固定局を設置・管理することがないというメリットや、補正された位置は国家座標に準拠するため、作成された成果が汎用的であることもメリットですが、何よりも安定して観測できることが特筆すべき点ではないでしょうか。
以上となりますが、当社ではこれからも磁気探査、測量・海洋調査のノウハウと、新技術の導入、応用により、海上・陸上での調査業務を行い、社会のニーズやお客様の信頼に応えるべく全力を尽くしてまいります。
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