測量利用を検討される際のご質問

Q1.公共測量でネットワーク型RTK、電子基準点RTKは使用できますか?

使用可能です。
使用方法は公共測量作業規程の準則に記載されております。
準則は、国土地理院Webサイトにて公開されています。
「作業規程の準則について (平成20年国土交通省告示第413号)」
尚、電子基準点RTKサービスで配信されるデータと座標値は、電子基準点成果座標にアンテナオフセット値を加えたアンテナ位相中心(アンテナ高0m)となります。観測記簿など必要に応じて注記をお願いいたします。

Q2.公共測量ネットワーク型RTK測量にはどのような観測方法がありますか?

基準点測量において、仮想点方式では直接観測法と間接観測法(2台同時観測方式又は1台準同時観測方式)が認められています。
同じく面補正方式では間接観測法(2台同時観測方式又は1台準同時観測方式)が認められています。
また、地形・応用測量では単点観測法が認められています。

Q3.ネットワーク型RTK測量でお勧めの観測方法は何ですか?

基準点測量では、機材台数や点検方法等を吟味すると直接観測法が最も効率的と考えられます。

Q4.2台同時観測の間接法を行う場合は2契約必要になるのですか?

必要です。

Q5.ネットワーク型GNSS測位利用時に使用した電子基準点は教えてもらえるのですか?

ご契約ユーザー様には、会員サイト内で電子基準点を検索するコンテンツをご用意しております。
また、電子基準点RTKをご利用の場合は、無償アプリケーションの「J-View」にて、観測時にどの電子基準点を利用しているか確認できます。

Q6.ネットワーク型GNSS測位の公共測量以外の応用例を教えて下さい。

公共測量以外でGNSS測位が有効な場面で全て使用可能です。 「サービス・活用分野」ページをご覧ください。

Q7.「通信困難な地域でのネットワーク型RTK法」とは?

国土地理院Webサイト別ウィンドウで開きますにおける公共測量の「作業規程の準則別ウィンドウで開きます」では、ネットワーク型RTK法で補正情報がリアルタイムに取得できない場合の後処理併用についての規定がございます。

参考)「作業規程の準則」より抜粋

第37条(観測の実施)
「配信事業者からの補正データ等又は面補正パラメータを通信状況により取得できない場合は、観測終了後に解析処理を行うことができる。」

JENOBA方式の後処理データ(会員サイト別ウィンドウで開きますよりダウンロード)は、主にキネマティック観測の既知点データ(仮想点方式)としてご利用可能です。その為、現場が通信障害などでリアルタイム測位できない場合にお客様受信機にてキネマティック観測データを取得いただければ、リアルタイム測位と同様のネットワーク型による基線ベクトルの算出が後処理解析で可能になります。(基線ベクトルの算出には基線解析ソフトウェアが必要です)

ネットワーク型RTK法の観測は「フィックス解を得てから10エポック」になりますが、後処理では十分な衛星数を捕捉していない場合もございますので受信機メーカーの推奨する時間を記録することが重要です。ご利用例としましては5分以上の観測(5衛星以上)を複数回行い、各セットの後処理解析を行い、10エポック分を抜粋してその平均値を算出するなどの方法がございます。

尚、ご使用される際は、発注機関にご相談の上、作業を進めて下さいますようお願い申し上げます。

Q8.電子基準点の「日々の座標値」の算出方法の変更によってネットワーク型RTKの測位結果に影響ありますか?

電子基準点の「日々の座標値(現在F5解)」は測量成果座標ではございませんので、その算出方法が変わっても弊社の各種配信データのご利用には影響ありません。

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